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京タロ速習講座

(零)たろう
(零)たろう
聖なる少年
たろう、聖なる少年。金の龍に乗り、やってくる。
零(0)番の示す意味、それはまだ何者にもなっていない、何者でもないあなた。
物語が始まる前の予感だけをたずさえて、あらゆる可能性のタネを秘めています。なにもわからないままでいなさい。
何が起こるかわからない神秘に守られて。

【京タロラジオでのポイント】
・聖なる少年「たろう」
・零(0)番ということ
・金の龍に乗っている
・北極星の化身(北斗七星が背後にある)
・背景が紫色
・無限の可能性と究極の自由
・わからないという自由のただ中
・力みを捨てて委ねる時
・大きな可能性と共にある
・軽やかさを選ぶ、シンプルさを選ぶ
(壱)いちひめ
(壱)いちひめ
世界は 始まる
金の龍は水流のごとくに高所からこの地上に流れ込む
「わたし」はここで舞い踊るため
金龍よ、わたしは「あなた」を請う
あなたのただ流れ落ちるだけの力をわたしは全霊で受け止める
あなたの勢いがわたしの中の水とひとつになる
たちまちにして舞台が浮かび上がり
わたしは踊ることができる
地上でのあたりまえの奇跡
生きたまま夢のように世界は始まる
想いを形にする地上にて

京都タロットの展開図(スプレッド)は、「平安京」にあたり、平安京を、将棋盤 に置き換えると、「たろう」&「いちひめ」が 駒。「クラマ」が 王将。
物語になる前の何者でもない状態で何者かになろうとする一つの意志、形にしていく。

【京タロラジオでのポイント】
 
・零 たろうとツインの存在(陰陽)
いちひめは、水の女神。 
・水の化身 ≒ 市杵島姫(イチキシマヒメ)、弁財天、サラスヴァティ女神…など。 
・変幻自在性、変容性。← 神秘性(女性性)の権化として。 
・日本神話の(誓約)うけい:古代の占い。 
・スサノオさんのつるぎから生まれた宗像三女神。 
・音楽(旋律・韻律)の女神=水の流れる音そのものの神格化。水流の力強さと清らかさの象徴。
(拾)コノハナ
(拾)コノハナ
桜虎
満開の桜のごとくの微笑みは
白虎の守護を引き寄せ
不運を喝破する度量をも見せる
その美は 幸運を約束し
命の本流へと続く 

京タロラジオでのポイント

 

● コノハナのモデルは、木花佐久夜姫(このはなさくやひめ)。

富士山の山の神 大山祇命(オオヤマヅミノミコト)の娘。

美貌の女神として知られる。

天津神である邇邇芸命(ニニギノミコト)に見初められ、

玉の輿に乗る。しかし……

● コノハナ姫の妊娠と出産=海幸山幸神話へ

一夜の契りだけで妊娠したため、夫のニニギから不貞を疑われる。
激怒したコノハナは、

「産屋に火を放ち出産しましょう。潔白なら無事に生まれるはずだから」と

三人の男子を出産。

『海幸彦 山幸彦』神話(海幸:長男/山彦:三男)

山幸彦(=火遠理命:ホオリノミコト)は、

竜宮の姫「豊玉姫(トヨタマヒメ)」と結婚。

その間に男子が生まれる。=ウガヤフキアエズノミコト

     

トヨタマ姫の妹、タマヨリ姫と結婚

タマヨリ姫は、神武天皇を出産。

ここで、古事記上巻の完

=神代から現実に流れが変わる(運命の転換)

コノハナ姫の結婚と出産は、

この大変革の流れの最初のきっかけになっている。

運命の好転を暗示する

京タロラジオでのポイント

 

● コノハナのモデルは、木花佐久夜姫(このはなさくやひめ)。

富士山の山の神 大山祇命(オオヤマヅミノミコト)の娘。

美貌の女神として知られる。

天津神である邇邇芸命(ニニギノミコト)に見初められ、

玉の輿に乗る。しかし……

● コノハナ姫の妊娠と出産=海幸山幸神話へ

一夜の契りだけで妊娠したため、夫のニニギから不貞を疑われる。
激怒したコノハナは、

「産屋に火を放ち出産しましょう。潔白なら無事に生まれるはずだから」と

三人の男子を出産。

『海幸彦 山幸彦』神話(海幸:長男/山彦:三男)

山幸彦(=火遠理命:ホオリノミコト)は、

竜宮の姫「豊玉姫(トヨタマヒメ)」と結婚。

その間に男子が生まれる。=ウガヤフキアエズノミコト

     

トヨタマ姫の妹、タマヨリ姫と結婚

タマヨリ姫は、神武天皇を出産。

ここで、古事記上巻の完

=神代から現実に流れが変わる(運命の転換)

コノハナ姫の結婚と出産は、

この大変革の流れの最初のきっかけになっている。

運命の好転を暗示する

なんか良いことありそう

※ちなみに、山の神は火の神と同一視されることも多いのですよ。
火の中で出産したコノハナさんも火の要素を感じることができますね。
             by.ミケ


● 神武天皇は神代と現実の分岐を象徴

      ↓下記の図は速習講座で話していない箇所を含む↓     

(七)ヤマト
(七)ヤマト

【京タロラジオでのポイント】

● ヤマトとは

古代の「日本」の和名、日本国の別名 

例)魏志倭人伝、漢倭奴国王…などの「倭」の訓読み

 名詞の上に付いて,日本固有のもの,日本的なものである意を表す。「―言葉」「―なでしこ」【国語辞典より】

 

● 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)がモデル

▶︎ ヤマトタケルとは……日本の英雄のシンボル
神話(=古事記中巻の主要人物)の中のヒーロー

・ヤマトタケルの東征(東方征討)神話

=九州から関東地方にわたり、斬新なアイデアと実力(武力)で、様々な困難の乗り越え、地方を治め、国を平定していったという物語

日本人の好きなヒーロー譚として意識化で共有

ヒーローの原型

後世の文学者や芸術家、アーティストにインスピレーションを与えてきた。

例)猿之助さんのスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』など…

 

● シンボルの意味

兎:日本女性のシンボル。

鯉:龍にへんげする出世魚=偉大な出世の象徴

ヤタガラス:リーダーの象徴(=ヤマトタケルの前を先導したとされる)

ますらおぶり

 ↓

勝算がある

 

打って出よ!

(六)ムスビ
(六)ムスビ

【京タロラジオでのポイント】

 

● 日本神話におけるムスヒ

造化(ぞうか)の三神=世界の成り立ち

国土・人間・万物を創造したという三柱(みはしら)の神。

天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)

高皇産霊神(たかみむすひのかみ)

神皇産霊神(かみむすひのかみ)の三神。

ムスヒ、ムスビ:産霊・産巣

万物を産む霊妙な力

 

● 般若の女性について

(西洋タロットの昔の『#6 恋人』のカードにも醜悪な姿の女性が描かれていたとされる)

← 般若の女性

=反対勢力(恋敵とは限らない)

・より絆を強くする役割として作用

=反対勢力に見えるが、実は「ムスビ」の力の一環。(逆説的)

生成力に含まれている「毒」の側面

これ(毒)があるから地上に降りることができた。

● 自分の内にあるムスビ

恋など出会いをきっかけに発動

「ムスビ」の生成の力が発動するために、

恋(などの新しい関係)を求めている。

(伍)イナリ
(伍)イナリ
改めて見る 感じる 愛する
タマノミ
良し悪し
好き嫌い
正邪 美醜 賢愚
長短 大小 遅速
男女
陰陽
色あり 波あり 味あリ
好悪 戒めた口で
悪しきを除く 盾と矛
されど狐 物言はず
隔てなく珠呑むなり 


【京タロラジオでのポイント】

 

● 家族愛

内面対話が、外側の世界に映し出される、その最初の外的世界

もっとも身近で遠慮のない人間関係に現れる

=日々のささやかな本音、あるいは違和感に気づきやすい。

内側にあるモノを、ダイレクトに見つけることができる

 

● 安倍 晴明(あべのせいめい)

『伍・イナリ』のモデル。日本史上、最も有名な陰陽師。

白狐(葛の葉)が母親という伝説

くずのはという名の母親は、白狐。

お稲荷さん(白狐)は、ウカノミタマノカミ(倉稲魂神)のお使い、神使とされる。

ウカノミタマ=伊勢神宮外宮の祭神,豊宇気姫(トヨウケノヒメ)命の別名。また,稲荷信仰の祭神。うけのみたま。

古代においては、特に重要な穀霊。

安倍晴明は半人半獣。=半陰陽、調和とバランス
自分の中の獣性が理性によって調和されている状態。

 

● 分け隔てのない強靭さ。

強い識別力を持ちながら、差別しない寛容さ

全ての珠(想念)を出させる。=役割

内面をすっきりさせる

本当の調和に導く力

 =家族(身近な人)と愛し合うことが、すべての鍵になっている

 

改めて見る 感じる 愛する

(拾壱)トリイ
(拾壱)トリイ
拡大の世界に入る
迎 朱雀
朱い門を出でるときは
知っていなさい
無二の番(つがい)が 舞い降りてきたことを
雀の迎えがあったなら
知っていなさい
扉の向こうに招かれていることを
時を告げられていることを 

【京タロラジオでのポイント】

 ● 俗世と神域を隔てる結界。⛩

  次元の境界・扉を表すシンボル

・参拝とタロットの場合との、視点の在り方の違い

● 鳳凰と龍

白蛇の尾= カードを手にしている(手前側)自分の一部。

「龍」のカテゴリー

・とりわけ高貴とされる2種類の神獣の出会い

→最高のパフォーマンスが展開できるポテンシャルがあることの象徴

 

● わらしべ( ≒ 手に持つ稲穂)のシンボリズム

民話「わらしべ長者」

小さな一本のわらしべが御殿に変わり、貧しい青年が長者になる話

この世における豊かさに変容させうるツールを手にしている。

=次元が違う世界に入る

全く違う次元、世界になる前触れ

新しい世界への大きな移行期

 =可能性の扉の前にいて、飛び出す時

 

拡大の世界に入る

(弐)ククリ
(弐)ククリ
月下氷人
内なるオトコマエ旦那(ククリ性)を育てよ

人と人を結び
場を和らげる 和人(にぎひと)よ 
あなたの母は 大地
あなたの父は 空
小さき諍いを沈めたる心はひとつ
ともに虚空に出でて舞わんと 

【京タロラジオでのポイント】

 ● 日本神話におけるククリ

菊理姫命  菊理媛神 

ククリヒメノミコト   ククリヒメノカミ

  1. 伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)、二柱の夫婦神の黄泉比良坂での喧嘩を仲裁した女神として(日本書紀の一書<あるふみ>より)
  2. 白山信仰(はくさんしんこう)における白山比咩神社の御祭神

  ● 内なる中性性=ククリのシンボリズム

両者、両性の仲を取り持つ神さま、

= 中性的、両性具有的(男でも女でもない)。バランスする。

→キューピッド、観音様のように性に偏りがない側面

=姫だけれど、殿でもある。

  

● 自分のリズム(自然の流れ)に沿うために

まずは、内側だけを注視すること

イザナミ(本音)とイザナギ(建て前)に気づく

=いちばん深い本音に手が届く(参照:『イザナミ』『イザナギ』)

本音とは、自分のリズム = 中性性(両性を受け入れる)

スムーズ(流れに沿う)


(四)イザナギ
(四)イザナギ
ほはこころ2、本当に知りたいこととはなんだ?
建て前のイザナギ 
いつでも、本音を捉えていなさい。 
しかし、
今のあなたに訪れた
その「たてまえ」は、正しい。 
なぜなら、
それは「たてまえ」に見える「本音」だから。 
あなたに、王者の資格を与えるための。 
あなたは、今の自分の決断を、
のちに、強いことであったと、 
安堵し、振り返ることができるだろう。 

【京タロラジオでのポイント】

 ● 京都タロットにとって、『四 イザナギ』カードは殊に重要

 『参 イザナミ』の本音のあり方こそが、京タロの目指すもの!

   =自分の本音を捉えることがすべて

    ↑

 『四 イザナギ』によって、クリアになり、はっきりしてくるから

● 社会を切り拓く父性(建て前のイザナギ性)

1、必要な社会性、手段

  例:フランス料理を学びたい人のフランス語学習

  例:リストラをするお父さんの断行

  例:妻子ある人を好きになってしまった人の哀しい決意

   ↓

 強さや人間理解、深いところの自在さを知りたいという

 もっと深いところの本音に触れるようになれる。

 

2、体裁を優先している自分の在り方に気づく

体裁や人目などの外向きの在り方を手放す=変容の大ポイント!

 例:朝が超苦手な私が、無理やり早起きをして、家族のために毎日「ちゃんとしている」話。

 =体裁を整えることが、日常の些細なところまで違和感がないくらいに当たり前になっている。

  ↑ 

 まずは、気づくことから。

  ↓

 「ほんとうは、もうちょっと寝たい」=次の段階で浮かび上がる本音 

● イザナミの本音とイザナギの建て前は、表裏一体



(参)イザナミ
(参)イザナミ
ほはこころ1、本音を知る 自ずから開く

【京タロラジオでのポイント】

●京都タロット的 稲穂について

  三種の神器とともに地上にもたらされた。

  三種の神器に先んじている。=まずは稲穂

  二つの役割 

  ⊢ 食すること(=直接大地のエネルギーを取り込む)で心身を満たす(陰)

  ⊢ 耕作し増やす、広げるための手段(陽)

      ↓

 大地に生きるための、絶対アイテム

 

●最古の夫婦神が繰り広げる日本神話でのイザナミ

国生み

  1. 対等の立場で国土を産む。
  2. すべて(多くの神々、エレメント、島国)を産む。 

 →夫婦神(陰陽)で、人が生きるための環境を作った

黄泉比良坂

黄泉は本音を暗喩する。

本音は醜いとされた。

=女性性が男性性により抑圧された最古のシンボル的な神話

→男性性側からの女性性へのおそれの原型譚

    ↓

女性性の豊かさと恐ろしさの両面を見せるイザナミ

    ↓

『参 イザナミ』は、本音の建て前の本音のシンボル

    ↓

『参 イザナミ』カード が出てきた時は、

あなたの本音を見なさい。気づいていなさい」

 

本音を知る 自ずから開く